全国でクマの出没が相次いでいます。
17日は、東京・奥多摩町で、登山中の男性がクマに襲われ大けがをしました。山陰では今のところ人身事故は発生していませんが、島根県では4月のクマの目撃情報が去年の4倍になっていることが分かりました。


記者 昌子秀
「近くに民家や広場もあるようなこの場所で、クマは川から山に向かって走っていったということです」

雲南市大東町川井地区。
先週水曜日(13日)夜8時前、この地区を流れる阿用川から山側にある鮭神社付近に、成獣のツキノワグマ1頭が上っていったという目撃情報がありました。

近くに住む住民
「今までと違う。クマは出てない。イノシシはしょっちゅう出るが、クマなんかは初めて」

雲南市では4月、12件のクマの目撃情報が寄せられていますが、これは、去年の3倍の数。そして、島根県全体の目撃情報は去年の4倍の94件に上ります。

島根県農林水産部鳥獣対策室 安松崇徳 室長
「複数の目撃情報が重なっているものも中にはあると思うので、クマの個体数がそのまま増えているということでは必ずしもないかもしれないが、関心が高まっているということで、目撃件数も増えているのではないか」

冬を越し、春を迎え、全国で相次ぐクマの目撃情報。東北地方では去年の秋、クマの餌となるドングリなどが不作で冬眠明けのクマが食べる木の実がなく、人里近くまで行動範囲を広げていると指摘されています。

しかし、島根県内は。

島根県農林水産部鳥獣対策室 安松崇徳 室長
「島根県内でのドングリの仲間の実りは、(去年の秋は)全体として豊作だったので、東北などの状況とは異なっている」

雲南市でも今のところ、目撃情報は民家から離れた場所が多いということですが、例年、クマの動きが活発になる5月以降は大幅に目撃情報が増えることから島根県は、注意を呼び掛けています。

島根県農林水産部鳥獣対策室 安松崇徳 室長
「山に入る際は出来るだけ複数で行動し、クマ鈴やラジオなど音の出るものを身につける」

また、クマは早朝や夕方に活動することが多く、その時間帯の活動を控えるといった注意も必要です。