愛媛県内で60年ぶりに開催された全国植樹祭に合わせ、天皇皇后両陛下が来県されました。

16日、土曜日、特別機に乗って松山空港に到着された両陛下。ご夫婦での来県は27年ぶりです。

集まった県民から歓声があがると、両陛下はにこやかに手を振って応えられていました。

(70代女性)
「初めてお目にかかるが感激」

最初に向かったのは、大洲市にある長浜高校の水族館部が運営する水族館です。
両陛下はカクレクマノミの生態に関する研究成果などをお聞きになりました。

(水族館部3年 中村幸乃さん)
「緊張の中で言葉を交わせたという経験が、これから絶対に生きてくる」

続いて、西日本豪雨の被災者と懇談し、養老酒造の山内倫太郎さんは「災害後の片付けが一番大変だった」と当時の苦労を振り返ると、皇后さまから「美味しいお酒を作ってください」と励まされたということです。


17日、日曜日はまず、とべ動物園に向かわれました。

国内で初めて人工哺育に成功した、ホッキョクグマ・ピースの育ての親である高市敦広飼育員から、これまでの苦労や現在の体調について話を聞かれました。

ピースに会うのが夢だったという皇后さま。
リンゴを食べる姿を見て、「可愛いですね」とほほえみ、ご夫婦で記念撮影も楽しまれました。

(高市飼育員)
「ピースを元気な状態でいつまでもお世話できるように、また頑張らないと、と思った」

このあと自閉症のアーティスト・石村嘉成さんが描いたピースの絵も鑑賞されました。

午後2時からは県総合運動公園で全国植樹祭の式典が開催され、およそ2600人が参加しました。

(陛下お言葉)
「森林資源の循環利用や健全な森づくりに向けた活動の輪が、ここ愛媛の地から全国へ、そして未来へと大きく広がっていくことを願う」

お手植えでは、陛下はスギなど、皇后さまはトキワバイカツツジなどを植樹されました。

アトラクションは、2歳まで今治市に住んでいたという、草なぎ剛さんが進行役を務めました。

(草なぎ剛さん)
「このイベントを成功させるために、みんなが本気でやっている姿にすごく胸が熱くなった」

この後、両陛下は県の窯業技術センターで砥部焼に触れられました。

茶碗を手にした陛下は「軽いですね」などと感想を述べられていました。

県民とのあたたかな交流を重ねられた両陛下。
2日間の日程を無事に終え、笑顔で伊予路を後にされました。