「新春に初笑いを届けたい」。高知県内在住のアマチュア落語家による公演が香南市で開かれ、会場は笑いの渦に包まれました。
香南市赤岡町の「弁天座」で開かれたこの公演は、今回で5回目の開催です。
公演には県内在住のアマチュア落語家で結成された、「土佐のお笑い話芸(わげい)の会」のメンバーら6人が出演しました。

■落語家 悠遊亭のん気さん
「おじいさんがポチを連れて散歩をしておりますと、このポチが桜の木の下で『ここ掘れワンワン』、聞いたことございますよね、想像してくださいよ。『ここ掘れワンワン、ここ掘れワンワン』、でおじいさんも何か出てくるんやないかな思うて、ずっとポチが穴を掘るのを待っておりました。しかし待てど暮らせどなんにも出てこない。『ポチ、やめなさい。ポチ、やめなはれ』ところが、ポチは一向にやめる気がありません。『ポチ、やめなさい!やめなはれ!』もうおじいさん、段々段々イライラしてきましてね、もうしまいには、ポチをつないでいたリードを持って『やめなさい!やめなさい!』ったら、今まで穴を掘っていたポチがパッと振り向いて『はなさんか、じいさん!』」
訪れた人たちは落語家たちの多彩な表現力やテンポに魅了されたようで、真剣な表情で落語を聴いたり、声を出して大笑いしたりしていました。
■訪れた人
「初めてです。ちょっと難しいところもあったけど、おもしろかったです。また開催されたら、見に行きたいと思います」
「楽しかった。元気が出ました。普段家に一人でいるから、ここへ来て、笑えてよかったです」

■落語家 浪漫亭タッチさん
「落語を聞いて、楽しんでもらえたらいいかなと、それで「よっしゃ!」と活力がついたらいいかなと思います。若い人にもどんどんこういうのがあるよと、『土佐のお笑い話芸の会』があるよということを知ってもらって、ぜひ入りたい、入ってもいいという人がどんどん出てきたらありがたいなと思います」
新型コロナの影響で、3年ぶりの開催となった今回の公演。訪れた人たちは新春の初笑いをすることで、これから1年、頑張る元気と活力を得たようでした。














