■日本の死者数急増 3か月に1万人→1か月に1万人 在宅医師「過去最悪な状態」

井上キャスター:
そして続いては日本のデータを見ていきます。全国の死亡者数の推移です。2022年の3月からの推移を棒グラフで示したものです。第7波のピーク(2022年9月2日)は1日で347人の発表でした。そして2023年1月7日に入って、1日で過去最多の463人、死亡者数が発表されているわけです。増加の推移に関して
▼9月~11月 9772人
▼6月~8月 9230人
▼3月~5月 7020人
大雑把に見ていきますと、これまでは3か月で約1万人(9月~11月)、3か月で約1万人(6~8月)、3か月で約7000人(3月~5月)というペースでしたが、2022年12月から1月8日まで1か月余りで、1万人を全国の死亡者数が超えています。このあたりをどういうふうに見ていくべきなのか。

そして新たに取材を行ったのが大阪です。在宅医療を行う葛西医院の小林正宜医師に話を伺いますと「過去最悪の状態」だといい、「デルタ株流行時と入院の基準が変わっていない」今よりも致死率が高いと言われていたデルタ株の時と入院基準が変わっていないということで初動が遅れてしまうんだというご指摘です。また、「治療につなげられず症状が悪化するケースが増加している。死に至るケースもある」といいます。
■救急搬送拒否…医師が駆けつけると「ショック状態」「即入院」入院基準は変わらず

井上キャスター:
こんな具体例を教えてくださいました。基礎疾患のある60代の女性は、新型コロナウイルス検査陽性が出た2日目に水分や食事も取れず、トイレもはっていく状態。ですので、脱水状態がどんどん進んでいきます。ですが、基本的な入院基準が「酸素飽和度」を示してくださいということになってますので、朝、救急要請するもその数値に問題がないということで病院に行くことができませんでした。
夜、症状が悪化しているんですが、この「酸素飽和度」の数値が基準になりますので問題なしと判断されています。夜になっても病院に受け入れてもらうことができないということ。
実際に小林先生が自宅に駆けつけると、ショック状態に近い状態で、すぐに入院が必要と判断し病院へ。今もこの方は入院治療を続けてらっしゃるということなんです。
ホランキャスター:寺嶋さんは現場にいらして、こういった基準がオミクロン株になってこう変わると、もっと現状良くなるのにというふうに感じる部分というのはありますでしょうか?
寺嶋医師:やはり今、入院が多かったり、亡くなる人の世代は70歳以上ですから、必ずしも酸素が下がったりであるとか、肺炎というよりも、合併症などが悪くなって入院あるいは命に関わるケースが多いので、もう少しその入院・治療の基準をもう少し高齢者、今まさに亡くなっているようなケースをどう早く拾い上げるかっていうことと、それから集中治療室で人工呼吸器というよりは、高齢者の合併症の管理であるとか、高齢者の認知機能であるとか身体活動をいかに維持できるか、そういうコロナの入院施設をうまく広げていくのが必要なのかなと思います。
ホランキャスター:そういった施設であったり基準を変えていく動きというのはあるんでしょうか?
寺嶋医師:今のところ全体の動きというよりは、個々の医療機関でたとえ酸素が低くなくても、やはり脱水症状とかそういう現場に(判断が)任されているというところはあると思います。














