県内41市町村の様々な魅力をお伝えする「わがまちLink41」。今回は、2025年6月から糸満市で始まった、県内で唯一のマッシュルーム栽培について取材しました。今話題の食材の魅力に迫ります。

マッシュルーム型のメガネがトレードマークの男性。自ら店頭に立ち、熱烈にアピールするのは「マッシュルームおじさん」こと高橋和久さんです。

ワキュウトレーディング 高橋和久さん:
「糸満真栄平のマッシュルームです。沖縄で唯一のマッシュルームでございます。お味噌汁でも食べられるんですよ」

お客さん:
「缶詰のマッシュルーム、スープになっている缶詰は大好きだけど、これは(生食)は初めて」

お客さん:
「沖縄で作っているって聞いたことなかった。珍しい」

聞きなじみがない県産マッシュルームの栽培。生産現場を訪ねると…

高橋さん:
「マッシュルームを生産するのは、涼しくて乾燥している冷涼な地域がいい」

――沖縄は真逆の環境なんですね

高橋さん:
「はい。とっても。マッシュルームにとっては過酷なところなんです」

栽培に不向きな沖縄でも生産を可能にするのが、海上輸送用コンテナを改造した栽培ルーム。温度や湿度など、マッシュルームに最適な環境で24時間態勢で管理します。

高知県出身の高橋さんがマッシュルームと出会ったのは、およそ40年前。20代のころ勤めていた大手外食チェーンでマッシュルームの輸入を担当したのがきっかけでした。

高橋さん:
「あまりにも美味しくて体中に電流が走ったんですよ。電流が、ビリビリって。なんでこんなに美味しいんだと思って」

2001年には専門の卸売商社を設立し、生産の技術指導など全国で展開。そして2023年、新たな栽培の地に選んだのが、沖縄です。県民の食文化を知り、マッシュルームとの相性の良さを感じたといいます。

高橋さん:
「戦後からスープとか缶詰とかで沖縄の人たちはマッシュルームにすごく親しんでいて知名度もあるのに、本当の美味しいマッシュルームを食べていない。それを提供しようと思って、沖縄でマッシュルーム作るぞと決意して今に至る」

愛情をもって、日々、丁寧に水やり。2週間ほどたたつと、美味しいマッシュルームの完成です。

続いて訪れたのは、マッシュルーム料理に特化した飲食店。島人マッシュルームを使った、アプローチが異なるおすすめの2品をオーダーしました。まず作ってくれたのは「島人マッシュルームのジャンボステーキ」。

桜井順一さん:
「焼いたときのすごくジューシーな感じと、旨味の汁というかスープの凄さを料理によって感じてもらえる」

鮮度が命の「生食サラダ」は、味付けはシンプルに、素材の力で勝負します。

2025年6月から本格的にスタートした「島人マッシュルーム」。高橋さんの見据える先は。

高橋さん:
「沖縄本島にも離島の人たちにもマッシュルームを食べてほしい。そして、アジアに向けてマッシュルームをどんどん発信していきたい。メイドイン沖縄、メイドイン糸満のマッシュルームとして、島人マッシュルームをアジアにどんどん広めていきたい」

糸満市を訪ねると、マッシュルームを一途に愛し、県産マッシュルームの普及に情熱を注ぐ、マッシュルームおじさんに出会いました。