冬眠から目覚めた「春のクマ」の目撃情報が各地で相次いでいます。

先週土曜日、青森県平川市では、生活圏に出没したクマ1頭が緊急銃猟で駆除されました。

青森県では過去最多だった去年の倍近いペースでクマの出没が確認されています。また、山形県では5月だけで少なくとも3人がクマに襲われました。

冬眠明けのクマは、エサの多い春は山で生活を送るとされていますが「アーバンベア」となり再び、人里に現れています。京都市内の観光名所付近でも…

4月25日、京都市右京区にある清滝川沿いで目撃されたのは、親子と見られる3頭のクマ。この場所は、近くに世界遺産・高山寺などがあり多くの観光客が訪れます。さらに5月4日にも近くでクマ1頭の目撃情報がありました。

3頭のクマが目撃された場所から南東へ約4km離れた世界遺産・仁和寺。

(仁和寺 金崎義真さん)「こちらが成就山の入り口になっています。参拝者のの入山を制限させていただいています」

仁和寺の北側にある成就山は、約3kmにわたる山道にお堂が点在し、すべて回ると四国八十八か所をすべて参拝したのと同じご利益があるとされています。しかし…

(仁和寺 金崎義真さん)「(クマの目撃場所と)山がつながっていることも考えますと、目撃情報がある以上は『どうぞどうぞ』というわけにはいきませんので。やはりここは(入山)制限という方法が仕方がないかなと」

まだ、入山制限解除のめどはたっていないということです。

関西でも「人里」での出没が確認されているクマ。その生態について兵庫県立大学の研究チームが5月12日、最新の研究結果を発表しました。

(兵庫県立大学 藤木大介准教授)「今回はじめて近畿北部西側地域の個体群を対象に調査をすることで、暖温帯域のクマの食性が明らかになったということです」

藤木准教授らの研究チームは、近畿北部の里山に生息するツキノワグマを調査。秋の主食がドングリではないことが分かったのです。

(兵庫県立大学 藤木大介准教授)「ドングリではなくて『液果』というサクランボのような真ん中に種子があって周りに果肉があるようなベリー類。それを主に秋は食べていたということが今回分かった」