事件の核心”3つの争点”

公判は、3つの争点で進行する見通しで、弁護側は次のように主張している。

1)殺人への関与と殺意
内田被告に殺意はなく、突き落としたというような実行行為はしていない。橋の上に被害者を置いたまま、橋を立ち去る後方から悲鳴と落ちる音が聞こえた。目の前で落ちてはいない。

2)”不同意わいせつ”と”死”との因果関係の有無
被害者を裸にしているので「不同意わいせつ」自体は争っていない。裸にされてから落ちるまでは色々な経緯があるので、死の結果に直接結びつくかを問題にしている。

3)量刑
殺人も不同意わいせつ致死も否定している。死に対する結果は負わないということなので、死亡させたという前提の求刑とは大きく違う。
被害者が被告人の顔写真を無断流用したのが事件の発端であり、相手の電話を切るとか、誰かに相談して待ち合わせ場所に複数で来れば、結果は全然違ったのではないか。責任の一端は被害者にあるのではないか。
こういった評価で量刑は違うと考える。

内田被告の裁判員裁判は、共犯とされる当時19歳の女、神居古潭へ行くよりも前に一時、行動を共にしていた少年少女の2人、内田被告の親族、それと捜査を担当した警察官の計5人が証人尋問で証言する予定。

被告人質問では、内田被告が逮捕後、初めて法廷で事件について述べる。

内田被告の裁判員裁判は、5月25日に初公判を迎え、その後、証拠調べや証人尋問、被告人質問など8回の公判を経て、6月22日に判決が言い渡される。

<終>

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