あの日、妻からの電話…「だめだった」
体育館に集まった中学生を前に、西田倖くんの父親・圭さんが語り始めました。
2024年5月16日、木曜日。
朝9時ごろ、私が出勤途中に妻から電話がかかってきました。当時、私は単身赴任で東京に住んでいました。妻の声は震えていて、倖(息子)が交通事故に遭ったこと、学校から連絡を受けて現場に駆けつけた時には、すでに救急車で搬送されていたことを告げられました。
私は「こうはきっと大丈夫だ、落ち着いて行動するように」と伝えて、電話を切りました。
泣きながら救急車に乗せられたという話を聞いて、「怪我はしているだろうが、命に関わるような事故ではないはずだ」と思い込もうとしていたのだと思います。
しかし、その約1時間後に再度妻から電話がかかってきました。
「だめだった」
その一言だけでした。














