前日と直前にも物損事故 続けられた「誤った判断」
私はこの出来事を「交通事故」ではなく「交通犯罪」と呼んでいます。どこでお話しする際も、その言葉を使い続けています。
なぜなら、ドライバーはハンドルを握る前から、そして事故を起こす何か月も前から、誤った判断を自ら選択し、積み重ねてきたからです。
事件当日の現場は、息子が通う小学校のすぐそばにある片側1車線の横断歩道のある道路でした。通常であれば、運転手が信号や歩行者を見落とすような状況ではありませんでした。
それにもかかわらず、青信号で横断歩道を渡ろうとしていた倖は、減速もしないドライバーにはね飛ばされてしまったのです。
捜査によって明らかになったことがあります。
ドライバーは倖をはねる前日、5月15日に停車中の前方車両に追突する物損事故を起こしていました。そして事件当日の朝、倖をはねる直前、250メートルほど手前でカーブを曲がり切れず、歩道の支柱2本を投げ倒すほどの衝撃で接触する物損事故も起こしていました。
なぜ立て続けに事故を起こしたのか。その答えは、ドライバーの健康状態にありました。














