近年最も多い食中毒の原因「寄生虫」

<謎の食中毒「クドア」>
食中毒というと、細菌やウイルスのイメージがありますが、近年発生数が増えているのが寄生虫による食中毒。魚の寄生虫ではアニサキスが有名ですが、2012年に新しい寄生虫が食中毒の原因として特定されました。それが「クドア食中毒」。症状は、食後4〜8時間時で発症。腹痛・下痢・嘔吐が1〜2日間続くそうです。
<旬の食材に巣食う「クドア・セプテンプンクタータ」>
クドア・セプテンプンクタータ、通称「クドア」と呼ばれる寄生虫は、主にヒラメに寄生していると言われています。クドアは殻に入っているので胃では死なず、腸管で消化酵素の1つであるトリプシンと遭遇することで殻が割れ、中からアメーバ状のものが出てくるそうです。アメーバはその後死滅しますが、異物を感じた腸がそれを排除しようと腹痛や下痢の症状が出るのだとか。また、アメーバが死ぬことで嘔吐を引き起こす物質を出すと考えられています。多くの場合自然回復しますが、下痢や嘔吐で脱水になりやすいので体力が弱い高齢者や子どもは注意が必要だそうです。症状がひどい場合は、病院(内科)で診てもらいましょう。
<自分で釣った魚は要注意>
養殖のヒラメは適切な管理を行なっているので比較的安心ですが、自分で釣ったものには注意が必要。クドアは、-20℃以下で4時間以上冷凍するか、中心温度が75℃で5分以上加熱すると死滅するそうです。十分に注意した上で旬の味覚を味わってください。














