開発に協力した車いす利用者 田村達彦さん:
久しぶりに風を切って走ると楽しい。
移動するのがなかなか難しいので、普段味わえないので気持ちいい。

田村達彦さんは7年前、林業の作業中に背骨を骨折して以来、車いすで生活しています。
2年前に知り合った2人は、田村さんが試乗し、その意見を取り入れながら金岡さんがマシンを改良することを1年間繰り返し、「R」を完成させました。
「R]を開発 金岡伸泰さん:
車いす生活者が困っている所を拾い上げていかなきゃならないので、田村さんのおかげで助かっています。
金岡さんたちが特に意識したのは自由に移動できることです。
金岡さん:
店の中を走る分には時速6kmで十分だが、道路に出るとなかなか遅いです。

田村さん:
(車いすで)こいでいくと数百m行くのも大変なので、移動できる距離感は変わってきます。行けるところが増えてくれば生活が変わってくると思います。
「R」は一度の充電でおよそ50km走行することができます。
運転には原付免許が必要で、法律上、車道しか走ることができません。
いつか歩道で安全に走れるようにするのが目標です。

「R]を開発した車いす専門店「楽」代表 金岡伸泰さん:
大変ですけど楽しいですね、正直。試乗してもらってその人の意見をもらって、一度はみんな笑顔になる。その笑顔を見て、よし、もうちょっとやってみようかなと思いますね。
金岡さんと田村さんは、これからも2人で乗りやすさを追及していきます。
「R」の価格は25万円。山梨県民限定で22万円で販売中。その人の体格や使う車いすに合わせて調整します。
問い合わせ 北杜市の車いす専門店・医療マッサージ「楽」(0551-47-5388)まで。