富士山麓で育てられる立派なニジマス。静岡県は生産量が日本一ですが、知名度の低さが長年の課題です。このニジマスを原料にした新たな調味料が注目を集めています。
富士宮市のご当地グルメ「富士宮やきそば」に新たな味が加わりました。味の決め手はニジマスの魚醤です。
<田島かのん記者>
「ソースとも醤油とも違った新しい味がします」
魚醤とは魚から作る醤油のことで、エスニック料理ではナンプラーの名で知られています。
富士宮市のニジマスは富士山の湧き水の中で育ち、身に臭みがないのが特徴です。静岡県は国内一のニジマスの産地で、中でも富士宮市は養殖で長い歴史を誇ります。
ただ、そのおいしさや存在があまり知られていないことが大きな悩みです。
<田島記者>
「香りがすごくいいですね」
<富士養鱒漁業協同組合 栗田岳志主任>
「食欲がわいてくる香りですよね」
<田島記者>
「魚のうまみががつんと来ますね。こくがあります。でも、しょっぱいです」
魚醤の原材料は魚と塩。ニジマスをミンチにして塩と発酵を促す酵素を入れて約10日間発酵させます。その後、ろ過をして雑味や臭みを除き、最後に90℃の熱を加えると、琥珀色の魚醤ができます。
この魚醤には富士宮のニジマスが抱える問題の解消が期待されています。
<富士養鱒漁業協同組合 栗田主任>
「毎日、全国の市場向けに塩焼き用のニジマスの出荷を行っているんですけど、規格外の魚を魚醤の原料に使っています」
出荷できないニジマスは年間約20トン以上にものぼりますが、魚醤で有効活用できます。
調味料としてPRできればニジマス自体の知名度を上げることにつながります。
<プロシューマ― 渡邉研介社長>
「魚の臭みがなく、癖がなくしっかりうま味がある。塩やきそばとも違う独特のうま味があると感じた。富士宮全体の色んな名産品をやきそばを通して発信することで、富士宮の街をPRしていきたいという思いで提供することにした」
さらにニジマスの魚醤はニジマス本来のおいしさを引き出す調味料の役割も果たします。
<富士養鱒漁業協同組合 栗田主任>
「ニジマスがけっこう淡泊な魚でくせがなく美味しいんですけど、ちょっとインパクトが弱いかなと思うところもある。『マスマスう鱒ぎニジマスの魚醤』とありますが、ニジマスをますますおいしくできるといいなという思いでこの名前にしました」
調味料を通して知名度のUPに期待ができそうです。














