6月の任期満了に伴う知事選挙について、青森県むつ市の宮下宗一郎市長が出馬する意思を固めたことがわかりました。
知事選への立候補の動きがあきらかになったのは、宮下市長が初めてです。今回の発表を受けて、自民党県連幹部は1月下旬としていた擁立候補の発表を早める可能性があるとしています。

※むつ市 宮下宗一郎市長
「6月にも行われる予定の青森県知事選に関して出馬への意欲を関係者に伝えているのは事実であります。出馬にあたってはしっかりと市長職を辞職して退路を断ちます」

むつ市の宮下宗一郎市長は、6日の市長定例会見で、市長を辞職したうえで知事選挙へ出馬する意向を固めたことをあきらかにしました。
宮下市長は現在、3期目の43歳で、今月中に会見を開き正式に出馬を表明する見通しです。

※むつ市 宮下宗一郎市長
「今はむつ市政を仕上げていくということと、青森県の未来を示す出馬表明の日を見極めている状況です」

宮下市長の出馬については、2022年12月のむつ市議会定例会の一般質問で、複数の市議から後押しする声が相次いでいて大瀧次男議長は今回の宮下市長の発表を受け次のように述べました。

※むつ市議会 大瀧次男議長
「市長の能力からすれば、市長のみならず、県全体や国の仕事もできる。議員、下北町村長一丸となって送り出してゆく」

一方、これまで進退を明らかにしていない現職の三村申吾知事は、宮下市長の出馬意向の報道を受け、6日次のように答えました。

※三村申吾知事
「正式にこれは非常に重要なこと。本人にとっても重要なことであったと思うし、正式な出馬の表明とは受け止めていないので、今どうしたこうしたと言うことは私の立場から言うことはない」

また、自民党青森県連は7日、候補者選びに向けた選考委員会の初会合を開く予定です。県連幹部は、宮下市長が出馬する意向を固めたことで、1月下旬としていた擁立候補の発表を早める可能性があるとしています。