人に“優しすぎる”? 生成AIでレポート執筆で脳の活動55%減少
小川キャスター:
お世辞を言ってくる生成AIも多いという印象ですが、私は厳しく指摘するよう事前に指示をだして生成AIを使っています。そうした、プロンプト次第という部分もあるのでしょうか。
TBS CROSS DIG 中川雅博:
AIは当然、指示に対しては忠実なので、プロンプトでどこまで設計をするか。そのため学校現場で使うには、先生たちがプロンプトを設計できるかが非常に大事になると思います。
また、今のAI開発は“お世辞を言わないようにする”という流れです。AIがお世辞を言うと人々は依存して使いますが、それは健全じゃないという議論がAI業界にあり、開発の指標でも、やらないようにとなってきています。
小説家 真山仁さん:
人にとっては、ずっと見てくれているということが大事です。お世辞ではなく、ずっと守ってくれる人を、結果的に頼ってしまいがちです。
(人と違って)「こうじゃないの?」「なんでわからないんだ」とAIは絶対に言わない。あまりにも優しいことだけを言うもの(AI)に接点を持っているという意味では、お世辞より深刻だと思います。
人は厳しいことを言っていても、相手が弱っていて「ダメそうだ」となると介入して、寄り添ってくれます。
TBS CROSS DIG 中川雅博:
「ChatGPT」が登場してまだ2年半ほどですから、長期間AIを使った場合にどういう影響があるかまだ分かりません。これからどうなっていくか注目です。

藤森キャスター:
マサチューセッツ工科大学の研究で、生成AIを使ってレポート執筆をすると、脳の活動が最大55%減っていることがわかりました。
自分が書いた“レポート”を正確に思い出せた人は0%でした。一方、AIを使ってない人は、89%以上が自分が書いた内容を覚えています。
小説家 真山仁さん:
スマホで文字を打っていると、漢字を変換してくれます。今、小学生で習うような漢字が書けなくなっている人がすごく多いと思います。
便利だからというだけではなく、自分の頭で考えて、AIなどの便利なものを“補助”だという意識を持つ必要があります。私は本当は、10代の子にはAIを使ってほしくないと思っています。
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<プロフィール>
中川雅博
TBS CROSS DIG 企業・産業コンテンツ担当
Google幹部を取材
真山仁さん
小説家
防衛費倍増で揺れる政権を描いた「アラート」
最新作は「ウイルス」














