お供え物は珍味「ふなずし」。5月5日は各地で神事が執り行われました。

 土煙をあげて馬が駆け抜けます。京都市伏見区の藤森神社で行われた伝統奉納「駈馬神事」。

 奈良時代に早良親王が出陣前に行った儀式を再現したもので1200年続くとされています。

 約200mのコースを全速力で駆け抜けながら技を披露します。

 身を低くする「手綱潜り」に、あおむけでぶら下がる「藤下がり」。迫力満点の大技に拍手喝采です。

 「すばらしかったです。『藤下がり』にびっくりしました。落ちるんじゃないかと心配しました」

 一方、滋賀県守山市では郷土料理を使った神事が執り行われました。裃姿の若者2人の前に並べられているのは、独特のにおいと味で知られる「ふなずし」です。

 守山市の下新川神社で毎年5月5日に行われる「すし切りまつり」は、ふなずしをお供えする神事で、2000年前に崇神天皇の皇子・
豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)がこの地を訪れた際、地元の人がフナを献上したことが起源だといいます。

 2人で動きをぴったりあわせながら、長い箸と包丁で慎重にきりわけます。手で触れることは許されません。

 「しっかりやれよ!ふなずしが逃げる」

 このヤジも祭りのしきたり。プレッシャーに耐えながら無言でやり遂げなければいけません。

 大役を担ったのは14歳の2人。無事に切り終えることができました。

 「今まで練習してきたので達成感のある『すし切り』になった。(Qふなずしは好き?)僕はあまり食べないです」
 「においが苦手です」