新しい年を迎え、「地域の人に筆に親しんでもらいたい」と、岡山県・奈義町で「書初め会」が開かれました。書道を教えるのは97歳の現役の書家です。

力強く筆でしたためた「お年玉」の文字です。

奈義町の子育て支援施設「なぎチャイルドホーム」で開かれた「書初め会」です。墨や筆に親しんでもらいたいと約15年前から開かれていて、親子連れなど約25人が参加しました。

(上原婦じ江さん)
「うわ。できたできた」

指導する上原さんは、なんと御年97歳。

(上原婦じ江さん)
「100歳がきますからね。いくとこまで書きます」

半世紀以上前に書道を始め、現在も町内で書道教室を営んでいます。上原さんは、子供たち一人一人に「文字の形」や「力の入れ方」など、書き方のポイントを指導していきました。

(上原婦じ江さん)
「こっちの方がいいよね。よくわかってる」

(参加した子ども)
ー上手に書けた?
「はい」
「楽しい。墨を付けて慎重に書いているときに『どう書けるかな』というワクワクがあるから、それが楽しい」

せっかくなので、私(杉澤キャスター)も、今年の抱負をしたためてみました。

(杉澤キャスター)
「笑顔です」

(上原婦じ江さん)
「習字を通して、自分は日本人だなということを思ってほしいですね」

新しい年に新たな気持ちで揮毫する書初めです。奈義町では、若い世代にも書道の楽しさを伝えていきたいとしています。