青森県内でツキノワグマ出没警報が発表されているなか、階上町の住宅街にクマが姿を現す様子が撮影されました。30年ほど暮らしている住人も、クマの目撃は初めてで、不安を募らせています。
4月25日に階上町蒼前西2丁目で撮影された映像。
画面右側から姿を現したのは体長が1.5mほどのクマ1頭です。道路をゆっくりと渡ると、周囲の様子を確かめるような仕草をしたあと、林の中に入っていきました。
この映像は、近くに住む男性が防犯カメラを確認して見つけました。
カメラを設置している住人
「正直怖い。外にいたら危ない、怖いというのが本音。家とフェンスの間から来たと思う。このまま道路を横切って、この辺でクマが見えた。そのまま向こうに行った。その後の40秒後には、学生が歩いていた。危ないと思って…」
Q.人が歩いていた?
「そう、歩いている。タイミングが不幸中の幸い」
現場の近くには、八戸工業大学や八戸工業大学第二高校と附属中学校があり、通行する人は多くいます。
現場が通学路の高校生
「いつも通学路なので通ります」
Q.クマが出ましたが?
「怖い。違う道を通っていきたいです」
また、近くの林ではいまの時期、タラの芽を採ることができますが、男性は当面、山菜採りを控えるとしています。
カメラを設置している住人
Q.ここに住んで何年?
「30年くらい」
Q.クマを見たのは?
「初めてです。クマが入っていった林の中でタラの芽を採っているが、午前中採っていて、午後に(クマが)出たのでよかった…」
県内は、ツキノワグマ出没警報が過去最も早く発表されていて、県全体の出没件数は「くまログあおもり」の28日正午時点で119件となっています。
クマは5月頃から山菜、昆虫、木の実などを探してよく動き回るため、県は出没情報に注意することなどを呼びかけています。
階上町では、28日だけで3か所でクマの目撃情報が寄せられています。このうち、2件は25日に目撃情報があった地点から国道45号を挟んで、ほど近い蒼前東1丁目と蒼前東2丁目で、いずれも正午前後に体長1mほどのクマが目撃されています。
ツキノワグマの生態に詳しい米田一彦さんは、階上町で目撃されたのは市街地付近で越冬したいわゆる“アーバンベア”であるとしています。
ツキノワグマの生態に詳しい 米田一彦さん
「4月に目撃するというのは、この近くで越冬したという意味。山の奥から出てきて、今、平野部で活動しているというわけではなく、つまり“里ぐま”なんですよね。越冬を終えるのが東北全体で2週間ぐらい早い。(今春は)暖かいし。海岸部のクマは相当暖かく、消耗が少なかったみたいで、みんな太っている。映像を見ると」
米田さんは、この時期に目撃される“アーバンベア”の特徴を①体が大きく②県内では上北地方、十和田や奥入瀬では生活圏ができ定着していると見ています。
さらに山菜採りシーズン、大型連休明けごろからは、さらに警戒が必要だといいます。
ツキノワグマの生態に詳しい 米田一彦さん
「問題は5月の10日ごろから繁殖活動の時期が始まるわけです。2か月にわたって。このころは若い熊は1週間で40kmぐらい移動する。繁殖活動の時期の中心をなす6~7歳の元気なのが出てくると、メスや若いクマが緊張度が上がって近くを通る人間を攻撃しやすくなる」
県は、クマの出没情報をまとめた「くまログあおもり」を公開しています。
出没場所を把握することが一番の身を守るすべです。
特に山に近づく際には、こうした情報をきにとどめながら細心の注意が必要です。
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