洪水予報河川での「~情報」は「警報・注意報」の枠組みに

これらの情報や警報・注意報が今回の見直しでは以下のように変わります。

①「洪水予報河川」では、「指定河川洪水予報」の名称がレベル2氾濫注意報、レベル3氾濫警報、レベル4氾濫危険警報、レベル5氾濫特別警報となり、相当する警戒レベルがつけられ、洪水に関する特別警報が新たに設けられました。これは従来通り河川ごとに発表されます。なお、現行の最も危険度が高い「氾濫発生情報」は氾濫の発生が現認された場合しか発表されないのに対し、「レベル5氾濫特別警報」は「氾濫開始相当水位」(5月下旬以降は「氾濫発生水位」に名称変更)に達したと判断されたタイミングで発表されることになりました。このため、発表のタイミングがこれまでよりやや早まることになります。

②「水位周知河川」では、現行の情報にレベルをつけたレベル2氾濫注意情報、レベル3氾濫警戒情報、レベル4氾濫危険情報、レベル5氾濫発生情報といった水位情報が河川ごとに出されます。それに加え、その河川のある市町村では、雨量などをもとに「大雨注意報」や「大雨警報」などの情報も同時に出すことになりました。新たな防災気象情報での「大雨」は基本的には低い土地の浸水(内水氾濫と呼ばれます)を表しますが、②水位周知河川は①洪水予報河川よりも急に水かさが上がることから、洪水(外水氾濫と呼ばれます)のリスクの高まり方が内水氾濫のリスクの高まり方と比較的似ているためです。また、水かさが上がることで、河川周辺の雨水が川に排水できなくなることで起きる内水氾濫(専門用語で、湛水型やバックウォーター型と呼ばれます)のリスクも大雨警報などで表すことになりました。

③それよりも小規模な河川は、雨量などをもとに「大雨注意報」や「大雨警報」などを市町村単位で出すことになりました。このため現行の洪水注意報や洪水警報という名称はなくなります。

なお、河川によっては、区間によって①②③と扱いが分かれる川があります。例えば仙台市内を流れる七北田川は、下流は①「洪水予報河川区間」、中流は②「水位周知河川区間」、上流は③「それよりも小規模な河川」と位置づけられています。

仙台市内を流れる七北田川の河川区分(仙台管区気象台の説明資料より引用)