アメリカ連邦議会では100年ぶりに異例の事態が起きています。共和党が過半数を占める下院で投票を6回行っても議長が決まっていないのです。トランプ前大統領に近いとされる共和党強硬派議員の“造反”が理由ですが、事態の打開に向けてトランプ氏が動き始めましたが、うまくいっていないようです。

■6回投票も決まらず米下院議長選びで“大混乱”


1月3日から始まったアメリカ連邦議会。“大混乱”の幕開けです。

共和党ジョーダン下院議員「ケビン・マッカーシー議員を議長に推薦します」


先の選挙で過半数を奪還した共和党。下院議長には共和党トップのマッカーシー院内総務が選出されるはずでした。しかし…


司会「過半数を得た候補は誰もいませんでした」

これまで6回にわたって投票をしても、必要な過半数を得られていません。
理由はいわゆる“身内の造反”。保守強硬派の共和党議員・20人がマッカーシー氏以外の共和党議員に投票したのです。


共和党ゲーツ下院議員(造反)「マッカーシー氏は我々が出した条件を拒否しました。テキサス議員団がまとめた国境警備強化も拒否したのです」

マッカーシー氏は造反組の説得にあたっています。さらに造反組に近いとされるトランプ前大統領も…