“ゼロコロナ政策”の急激な緩和で混乱も広がった中国ですが、街はいまどのような様子なのでしょうか。北京市内からの報告です。
北京では去年12月から感染が拡大し、一時は本当に人が歩いていない状態でした。しかし、すでに8割の人が感染したといわれ、感染のピークは越えたとみられています。逆に今、感染していない人に会うと「珍しいですね」「まだですか」という会話をするくらいです。北京の街は急速に日常を取り戻しています。
Q.お店などに入る際は、陰性証明やワクチン証明書などが必要になるのでしょうか?
A.一切そういうのはなくなりました。北京では一時、24時間または48時間以内の陰性証明が義務付けられていましたが、今は何の制限もなくお店に入れる状態です。
Q.今、街中でマスクを着けていない方も見受けられますが、市民の皆さんとしては、このコロナの感染状況を見ても、危機感というのはどれぐらい肌感覚で感じているのでしょうか?
A.マスクについてはコロナの感染が拡大してから着けている人が多くなったなと思います。
それは自己防衛といいますか、これまでゼロコロナの時は「みんな陰性だから安全だよね」という気持ちがあったと思いますが、今はやはり感染が拡大しているので、マスクを着けている人が増えたような感じがします。
この1か月の変化はすごく大きく、市民の皆さん、やはり戸惑うことが多かったと思います。
Q.ちなみに習近平政権は、ずっとこのゼロコロナ政策で医療が崩壊するのを嫌がっているというように言われていましたが、医療機関は今、どんな状況ですか?
A.北京市内に関して言いますと、病院の状況などは一段落したかなというようには思います。
ただ、まだこれから地方の感染が拡大していて、特に地方ですと医療体制が脆弱で、なかなか病院にかかれない状態もありますので、これから地方の感染が広がっていくとどうなるのかなという心配はあると思います。
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