今、AIが世界の金融システムを揺るがしています。その波は日本にまで押し寄せ、きょう、政府はメガバンクのトップらと緊急の会合を開き、対応策などを議論しました。
きょう午後、金融庁。
記者
「片山大臣を乗せた車が入ります。このあと日銀植田総裁らとの会合に臨みます」
集まったのは日銀の植田総裁、三菱UFJ、三井住友、みずほの3メガバンクのトップたち。金融庁の呼びかけ、片山金融担当大臣との会合が急遽セットされたのです。
会談後、取材に応じた片山大臣は…
片山さつき 金融担当大臣
「サイバー攻撃によって直ちに市場の影響とか信用不安にまで波及しうる。まさにこれは今そこにある危機」
「危機」だと指摘したのは、アメリカのアンソロピック社が開発した新型AI「クロード・ミトス」。発表されるとすぐさま、基本ソフトOSやブラウザに潜むシステムの抜け穴を相次いで見つける力を発揮。これまで人が見つけられなかったシステムの弱点をすぐに見つけられる能力が、逆にサイバー攻撃に使われた場合、深刻な事態になると危機感が広がったのです。
専門家は…
AI研究者 今井翔太さん
「我々の生活にすごく浸透しているようなソフトウェアで、バグなんか見つかりっこないと思っていたものの、15年、25年放置されていたバグを(ミトスは)見つける」
事実、今月7日に「ミトス」が発表されると、アメリカではすぐさまベッセント財務長官が大手銀行の責任者を集め緊急会合を開き、セキュリティー対策に乗り出しました。
AI研究者 今井翔太さん
「サイバー攻撃に使おうとすれば、相当まずいことができてしまう。医療システムもそうですし、お金を預かる金融システムに力が向けられると、かなり大変な事態、社会インフラを脅かす、国家を脅かすような事態になる」
最悪の場合、預金システムの書き換えのほか、不正送金や口座情報の抜き取りなど、私たちの暮らしにも甚大な影響を与える可能性があるといいます。
きょうの会合を受け、政府も作業部会を設置し、近く初会合が開かれる予定です。
片山さつき 金融担当大臣
「AIの進展が金融分野にもたらす戦火から新たな備えが必要」
AIの進化の裏で急速に拡大するリスク。官民垣根を越えて実効性のある対応が求められています。
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