去年のゴールデンウイークの初日、栃木県の東北自動車道で逆走した車が別の車に正面衝突するなどし、3人が死亡した事故からまもなく1年です。逆走車の事故を防ぐために何ができるのでしょうか?

去年5月、三重県亀山市の新名神高速道路で起きた“逆走”。青い車はヘッドランプを点滅させながら逆走を続け、2台の車がとっさにハンドルを切って衝突を回避したことがわかります。逆走した車は、この後、玉突き事故を起こし、6人がけがをしました。

こうした逆走は各地で多発しています。

国交省によりますと、高速道路での逆走は、おととし220件起きていて、2日に1回以上の頻度です。

去年はゴールデンウイーク初日に逆走事故が起きました。

栃木県那須塩原市の東北自動車道で、上り車線を逆走してきた車が別の車と正面衝突しました。その後、事故でできた渋滞の列にトラックが追突し、逆走していた車の運転手(42)を含む3人が死亡、11人がけがをしました。

事故からまもなく1年。きょう午前、現場近くのパーキングエリアで警察官らが逆走事故の防止を呼びかけました。

実際に逆走を目撃したドライバーも。

逆走を見たことがあるドライバー
「逆走は2、3回見ました。きのうも見ました。2車線の一方通行で信号待ちしていたら(逆走車が)入ってきたんです。びっくりした」

去年、3人が死亡した事故で、逆走した車は事故の数分前、黒磯板室インターの料金所を通過しました。

料金所を抜けた先、突き当たりにY字路の交差点があります。赤く塗られた右方向へ行けば「上り線」の本線に合流できますが、青く塗られた方へ「左折」すると逆走する形で「本線」と合流してしまうのです。

この事故を受けて、国交省は全国189か所について、更なる対策が必要な「重点対策箇所」に選び、車が逆走し始めたY字路にも巨大な看板を設置するなど対策が行われました。

専門家は…。

日本自動車ジャーナリスト協会 菰田潔 会長
「無理にいこうと思っても行きづらい、物理的に行きづらい構造にしなきゃいけない」

今回のY字路にも設置された逆走する車にのみ衝撃を与える段差=ハンプなどで、進入しづらくすることも有効だと話します。

もし、逆走車に遭遇してしまったら、どうすればよいのでしょうか。

日本自動車ジャーナリスト協会 菰田潔 会長
「『逆走車が来たぞ』と思ったら、まずは左に避ける。あとは、普通に道を走ってるときでも『逆走車が来るかもしれない。来たらどうしよう』と、自分が避ける場所をいつも探しながら走る。そうすると自然に前の車との車間距離が伸びてく」