高校女子サッカーの日本一を決める「第31回全日本高等学校女子サッカー選手権大会」は8日、ノエビアスタジアム神戸で決勝が行われ、藤枝順心(東海1/静岡)が十文字(関東1/東京)を1ー0で下し、2大会ぶり6度目の優勝を果たした。
試合は序盤から激しく攻守が入れ替わり、両チーム決定機を作るが先制点を奪えず、前半は0ー0で折り返した。後半は22分に藤枝順心のストライカー・正野瑠菜(3年)が均衡を破る先制ゴールを決めると、猛攻を続ける十文字を抑え先制の1点を最後まで守りきった。
【前半】
決勝は45分ハーフで行われ、序盤は4分過ぎに十文字の村山茉美(3年)の強烈なシュートをキーパー菊地優杏(2年)が好セーブ。さらに十文字は13分にクロスから氏原里穂菜(3年)のヘディングシュートなど決定機を作るが先制ゴールにはつながらず。
以降激しく攻守が入れ替わり、24分は藤枝の正野瑠菜(3年)が得意のドリブルでペナルティエリア内に切り込むが、十文字の厚いディフェンスにゴールを捉えられず。終盤は藤枝順心がボールを持つ時間が増え、40分には久保田真生(2年)のシュートが惜しくもサイドネット。41分は守備の裏をかくロングパスに、山田歩美(3年)が追いつきシュートを放つがわずかにゴールポスト左に外れた。前半は両チーム決定的なシーンがみられるも無得点で後半へ。
【後半】
両チーム選手交代なく後半がスタート。6分には十文字は右からのクロスに浅香美結(3年)がヘディングで合わせるが、キーパー菊地が反応しゴールポストに当たって惜しくもゴールならず。18分は藤枝・久保田がドリブルで攻め込みシュートを放つもキーパーの長谷川がキャッチ。以降も両チーム疲れをみせず激しい攻撃を続ける。
試合が動いたのは後半22分、藤枝順心はペナルティーエリアで絶妙なスルーパスを受けた正野がキーパーをかわし、そのまま落ち着いて先制ゴールを決めた。追いつきたい十文字も果敢にゴールを狙うが藤枝順心の厚い守備を崩せず、藤枝順心の優勝が決まった。