厚生労働省はきょう、再生医療を受けた患者のうち少なくとも5人が体調不良を訴えたにもかかわらず、必要な報告や原因究明をせずに再生医療の提供を続けていたなどとして、治療を行った福岡市のクリニックに再生医療の提供を一時停止するよう緊急命令を出しました。

緊急命令を受けたのは、再生医療を行った福岡市の「医療法人社団禮聖会トリニティクリニック福岡」です。

厚生労働省によりますと、このクリニックでは、2023年5月に行った体の慢性的な痛みを取るための治療を受けた患者のうち少なくとも5人が発熱や吐き気などの体調不良を訴え、そのうち少なくとも1人が入院していましたが、厚労省への報告や原因究明を行わずに再生医療の提供を続けていたということです。

再生医療をめぐっては、厚労省が先月、東京・中央区の「医療法人ネオポリス診療所銀座クリニック」に対しても、再生医療を受けた患者が死亡したとして再生医療の提供を一時停止するよう命令を出していますが、福岡市のクリニックではこのクリニックと同じ工程で製造された細胞加工物が使われていたということです。

厚労省は先月、治療の停止を要請していましたが、その後も治療が継続されていました。

厚労省によりますと、この製造事業者に委託していた他の医療機関でも患者が入院した事例が確認されているということで、詳しく調べるとしています。