全国で相次ぐ道路陥没。きょう国交省が公表した調査によると、対策が必要な、いわゆる“危険な下水道”は全国で748キロに及びます。こうした大量の“危険な下水道管”をどう補修していけばいいのか?最新技術を使った補修の取り組みを取材しました。
埼玉県内の住宅街を通る下水道管の内部の映像です。
設置から30年以上が経過。厚さ40センチほどあったはずのコンクリートの壁は長年にわたり、内部で発生した硫化水素によって腐食。鉄筋がむき出しになっています。
こうした壁に塗られているのが白い「新素材」。開発したのは、塗料の開発・製造を手掛ける茨城県の「染めQテクノロジィ」です。
塗料を「ナノサイズ」=1ミリの100万分の1ほどの小さな粒子にする技術を使い、これまでにない「新素材」を開発しました。粒子は極めて小さいため、どんなに穴やでこぼこのある素材でもぴったりと密着。見た目はもちろん、元よりも強度を高めることができるといいます。
「新素材」の実力を試してみると…。
記者
「普通の段ボールで作られた椅子なんですが、こちらの会社で作られた新素材を塗ると、このように座ることができ、そして立つこともできます」
強度はコンクリートの20倍以上に。
下水道管は新しいものへの交換が主流ですが、この方法では古くなったものに塗るだけで済むため、時間も費用も大幅に削減できます。塗る作業にも高い技術は求められません。
『染めQテクノロジィ』 菱木貞夫 代表取締役
「技術開発するときに経験が浅くてできる。それも大きなテーマだった。(社会の)役に立てるんだと、張り合いを覚えています」
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