埼玉県立小児医療センターで、抗がん剤注射を受けた患者5人が神経症状を発症して1人が死亡、2人が重体となっている問題で、病院は全面的に中止していた髄腔内への抗がん剤注射を転院が難しい患者1人に対し特例で実施すると発表しました。
埼玉県立小児医療センターで去年、白血病の患者に対し髄腔内へ抗がん剤を注射したところ、患者5人が歩けなくなるなどの神経症状を発症し、このうち10代の男性が死亡、10歳未満の男児と10代の男性が意識不明の重体となっています。
病院はこうした事態を受け、去年11月以降、脊髄の近くにある髄腔の中に抗がん剤を注射する治療を全面的に中止し、必要な患者については他の医療機関へ依頼して治療を継続していました。
しかし、転院の難しい10代の入院患者1人について、早期に治療が必要な状態であるとして病院が特例措置として髄腔内への抗がん剤の注射を実施することになりました。
病院は実施するにあたり、▼薬品の搬出から調剤、注射するまでのすべての作業を病院の幹部職員が監督し、▼すべての作業をビデオで撮影し記録するなどし、別の薬品が混入するのを防ぐ対策がとられるということです。
注射はあす以降行われる予定です。
一方で、一部の患者から「ビンクリスチン」が検出された原因については未だ分かっていないことなどから、病院は事故調査委員会を設置し、原因の究明にあたることにしています。
1回目の委員会は22日に開かれる予定です。
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