黒石市の津軽こけし館で4日、新春恒例の「初挽き(はつびき)」が行われ、34年の歴史の中で初めて女性のこけし工人がことし最初の津軽系こけしを作り上げました。
津軽こけし館の今年の「初挽き」を務めたのは、津軽系こけし工人の小島利夏(こじま・りか)さん。オープン翌年の1989年から続く初挽きに女性工人が抜てきされたのは初めてのことです。
白装束(しろしょうぞく)を身にまとい長さ約24センチの楓の木をかんなや紙やすりを使ってこけしの形に整えます。胴体にアイヌ模様やボタンの花を描き、伝統的な「津軽系こけし」を作り上げました。
津軽系こけし工人 小島利夏さん
「大役だったのですごく緊張しましたが、皆さんが見守ってくださるなか、なんとか最後までできたので安心しています。今までよりも技術を磨くために、ずぐりを中心にこけしも多く作って皆さんのもとに届けたい」
津軽こけし館では、こけしの絵付け体験ができるほか1月7日からはひなこけし展が開かれます。














