愛媛県松山市内の住宅街を流れる川で大量発生しているこちらの植物。生態系への影響も懸念される中、その正体と地域への影響を取材しました。

(農端結希記者)
「松山市吉藤の住宅街です。こちらの川では緑の植物が一帯に生えています」

松山市の住宅街を流れる吉藤川。
緑の植物がびっしりと生い茂り、水面がほとんど見えない状態になっています。

(通行人)
「これ毎年でしょ」
「すごいね~」
「いや知らないです」

その正体とは。
植物の専門家に画像を見てもらうと。

(松山東雲短期大学名誉教授・松井宏光さん)
「これはいわゆる『クレソン』と言われる外来の雑草です」

肉料理の付け合わせなどでおなじみの「クレソン」であることが判明しました。正式名称は、ヨーロッパ原産の外来種「オランダガラシ」です。

(松井さん)
「栄養繁殖といって誰かが茎を投げたり、種子繁殖もするので、ひょっとしたら水鳥の足に種がくっついたりして(川に)入ったのかもしれない。具体的な侵入経路はわからないですが、今では愛媛県中の都市河川に主に大繁殖しています」

「クレソン」は繁殖力が非常に強いことから、生態系に影響を及ぼす恐れがあるとして、国の「重点対策外来種」に指定されています。
ただ、この吉藤川でいつ頃に野生化したのかなど、詳しいことは分かっていません。


(松井さん)
「これは植えなくても、切れた茎とか葉でも再生しますから。またたくまに広がって今では川を覆うほどの雑草になっています」

また、水面がクレソンの葉に覆われることで、水の中まで光が届きにくくなってしまい、生き物への影響も心配されるといいます。

川を管理する県は「現段階で流れが悪くなり水があふれるなどの危険はない」として、今のところ撤去作業は行っていません。
当面は、パトロールを続け、川の様子を注視していくということです。