高市内閣の弱点「意のままにならない」参議院

高柳キャスター:
高い支持率で、衆議院では7割の議席数の高市内閣ですが、どこに弱点があるのでしょうか。

TBS報道局 解説委員 後藤 元政治部長:
予算審議の中で見えてきた“弱点”は、参議院の存在です。大きく分けて2つあります。

▼1つ目は、構造的な「議席数」
衆議院では前回の選挙で大勝しましたが、参議院は3年に一度になります。いま現在の議席数を見ると自民党が101議席、維新が19議席と、合わせても120人と過半数に至っていません。

【参議院の議員数】(欠員1名)
・与党:120人
・野党:127人
※過半数124人

今回の予算の審議も、過半数を維持できなかったために、日本保守党や無所属の議員の議席を獲得し、賛成に回して何とか予算を通したということになっています。

▼2つ目は「参院自民党」
自民党の中でも、「自民党」と「参議院の自民党」とは若干違うところがあります。

衆議院と参議院の成り立ちの違いというのもありますが、参議院の議員は「参議院の独立」をよく口にします。

これは、“参議院のドン”と言われていた青木幹雄さんがよく口にしていた「参議院のことは参議院で」という言葉です。そういった体質が強いのが参議院の自民党だと言えます。

そのため、総理大臣や衆議院の執行部に対しても異論を言ったりして、「意のままにならない」というところがあります。

高市総理としては、予算の年度内成立にこだわっていましたが、なかなか上手くいきませんでした。それは、参議院自民党のロジックが原因です。

「他党ときちんと話をして、十分な審議時間をとりましょう」ということで、今回、審議時間自体は短かったのですが、衆議院と参議院の審議時間はほぼ同じ時間となりました。

衆議院は、高市総理からの「3月13日に衆議院を通過させてください」という指示通りやりましたが、参議院は「参議院のルールがある」ということで時間をかけました。

高市総理からすれば、「意のままにならなかった」という感じです。私たちも、微妙な緊張関係があるなということを感じています。