災害時に重要な役割を担う、消防の第一線に立つため、今年も新人消防士たちの厳しい訓練が始まります。
熊本地震の発生から10年を前に、熊本県消防学校では、今年も入校式のはじめに黙とうが捧げられました。
熊本市消防局 朝倉陸大さん(23)「消防の基本を習得し、県民の信頼に応えられる消防職員になることを、ここに誓います」
今年入校したのは、県内12の消防本部で採用された88人です。
中には特別な思いを持った消防士もいました。
熊本地震が起きた時、熊本市の中学1年生だった村本一恩さんは、不安な避難生活の中で見た光景が今も忘れられないといいます。
熊本市消防局 村本一恩さん(22)「避難所での消防官の方々が声かけをされている姿にすごく励まされ、勇気をもらったことを覚えています」
「自らの心身や技術、仲間との協力等をもって、熊本の方々の安心・安全を守っていきたい」
自宅が半壊し、1か月間のテント生活を余儀なくされた坂木康正さんは、震度7を記録した西原村の出身です。目指すべき消防士を思い描いています。
坂木康正さん(22)「復興に向かって活動する消防士の姿や『一緒に頑張っていきましょう』と声をかけられて、心も救われた経験から消防士を目指しました」
「私も人の命だけでなく、心も救える消防士になりたいと思っています」
それぞれの思いを胸に、新人消防士達は、半年間の厳しい訓練に臨みます。
また、県消防学校では現在、「備え」の強化も進んでいます。
それが、施設の建て替え工事です。
消防学校は、大規模な災害が起きた時、全国から駆けつける応援部隊の活動拠点としての役割も担うことになります。














