青森県弘前市で4月10日に開幕する「弘前さくらまつり」で、弘前公園内の堀を運航する「中濠観光舟」。舟を操る20代の若手船頭は、先輩たちの指導を受けながら観光客に楽しんでもらえるように練習に汗を流しています。
サクラの便りが届き始めた弘前公園では、弘前さくらまつりに向けて園内の堀を運航する中濠観光舟の船頭が練習に打ち込んでいます。
観光舟は2017年に運航が始まり、年を重ねるごとに注目が集まっています。
2025年の夜間運航は予約が相次ぎ、ソメイヨシノが水面に映し出される幻想的な光景が新たな名物となりました。
この舟を操る船頭としてデビューするのが呉真明(ご・まあき)さん。弘前大学大学院の22歳です。
呉 真明さん
「竿をあげて入れてという、この作業が(大変)。あとは(舟の)頭をどこに持っていくのかを常に考えないとだめなので。風が吹くともっと大変。常に僕は頭の先よりも手前を常に見て、どこに向かっているのかを常に意識しています」
運航コースは東内門前の石橋付近から、杉の大橋付近で折り返す約25分の船旅です。
呉さんは2025年の秋に「弘前城菊と紅葉まつり」で船頭を務めていて、この春はその経験を生かして観光客をもてなします。
呉 真明さん
「力強く漕ぎたいし、サクラの木の下を通りたいと思っているので、そこに注目して乗ってみてほしい」
27歳の佐藤サクラさんは、3年目を迎える先輩船頭です。
弘前大学の4年生で、学生生活とともに船頭に区切りをつける考えもあり、集大成の春を迎えました。
佐藤サクラさん
「2024年は、やっと漕げたという感じで、まだまだ見せ方が分からなかった。今は漕ぎ方含め、船頭として客にどう見せたらより楽しんでもらえるかなど考えられる段階になってきているので、だいぶ成長したなと思う」
当初は苦戦していた5mの竹竿の扱いも、今ではおてのもの。観光客に水がかからないよう、竿で水を切りながら前に進みます。
佐藤サクラさん
「水面をかきわけて進む舟の上で、ときおり風を感じながら、きれいなサクラがそよぐ様子を楽しんでもらえると思う」
船頭は2024年から倍増して10人と増えるなか、ベテランの船頭は風が強い日など気象条件に合わせた指導を心がけています。
ベテラン船頭 鈴木良子さん(63)
「川とは違って、いろいろな方向から、土手から下りてくる風がある。まずは、それをしっかり読み取って。お客さまと一緒にサクラを見ながら自分たちも楽しんでもらえれば。自分たちが楽しめば、お客さまも楽しいはずだと私は思っているので」
弘前さくらまつりは10日に開幕、観光客を迎える側の熱も高まっています。
中濠観光舟は、4月10日~5月5日まで(午前9時~午後5時まで)通常運航されます。また、ライトアップされた姿が望める夜の特別運航は4月15日~4月26日までで、事前予約が必要です。
【写真を見る】若き船頭たち
※リンクから画像をご確認いただけます。














