緊迫する中東情勢によって、医療製品への影響も懸念されています。物価高に苦しむ医療機関ならではの問題もあるようです。
千葉大学病院。医療用の資材が集まる部屋には…
千葉大学病院 大鳥精司 病院長
「これは一般の手袋なんですけど、石油関係、ナフサ製品の代表的なもの」
中東情勢の影響で、プラスチックなどの原料となる「ナフサ」の供給不安が生まれ、医療現場も影響を心配しています。
千葉大学病院 大鳥精司 病院長
「(手袋は)患者に接する時、一人一人替えるので、膨大な量を使う。もし、供給が止まるとなると、全ての医療が停止するといっても過言じゃない」
現在、製品の供給は滞っていないということですが、手袋やガウンについて、供給メーカーから出荷制限の見込みの通知がきているといいます。
千葉大学病院 大鳥精司 病院長
「直接、これが足りなくて困るという話はまだ入ってきていない。今後はその可能性があるので、情報をシェアする仕組みが大事ではないか」
こうしたなか、きょう、上野厚生労働大臣は医療機関からの相談窓口を設置すると明らかにしました。また、医療製品の在庫については…
上野賢一郎 厚生労働大臣
「ナフサについては、医療分も含め、少なくとも化学品全体の国内需要の4か月分を確保していると聞いている」
さらに、「中東以外からのナフサ輸入量の増加により、在庫を半年以上に延ばせる」などと説明しました。
ただ、医療機関側は医療製品の価格の高騰も心配しています。診療報酬は国が改定するもので、製品の値段が上がっても、医療機関が自由に診察料金などの引き上げをすることはできません。
現在、物価高の影響で、多くの医療機関の経営が厳しく、この千葉大学病院でも節電などを行っています。
千葉大学病院 大鳥精司 病院長
「急に価格を上げてくることはないと思うが、万が一そうなった場合には、病院の赤字構造にまたなってしまう可能性がある。医療における危機だと感じます」
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