箱根駅伝の「初代・山の神」、今井正人さん。
2年前に現役を引退したトヨタ自動車九州・陸上部で、指導者としての道をスタートさせました。

新年度がスタートした、今月1日。
福岡県宮若市のトヨタ自動車九州で開かれた入社式。

場内アナウンス
「皆さん、拍手でお迎え下さい」
新入社員の前に立ったのは、陸上部のヘッドコーチに就任した今井正人さん。

今井正人さん
「駅伝というものは、前から走ってきてくれた走者であったり、自分自身がタスキを渡す仲間がいます」
「会社では、一人で働くことはできません。次の人にどう繋ぐか、それを考えて、自分自身がどうやり切るかということだと思います」

今井さんは順天堂大学時代、箱根駅伝山のぼりの5区で3年連続区間賞を獲得。
「初代・山の神」としていまもその活躍ぶりが語り継がれています。
大学卒業後は、トヨタ自動車九州に所属し駅伝やマラソンで活躍。
2年前、39歳で惜しまれながらも競技生活に幕をおろしました。

これからは、チームをマネジメントする立場。
さっそく、陸上部の森下広一監督らとともに練習スケジュールを立てたりスカウト活動の話し合いをしたりしていました。

森下広一 監督「(スカウト活動に)行けるなら行って来てもいいけど」
今井正人さん「ちょっと行ってこようと思います」
合宿先の手配など、ヘッドコーチの仕事は多岐にわたります。

今井正人さん「申し込みだったり、ホテルの」
森下広一 監督「まだ初日だからね。今年に入って」
今井正人さん「どちらかというと聞きながら…」
森下広一 監督「やっとパソコンも動くようになったぐらいやもんね」
今井正人さん「席も決まったばかり」

今井正人さん
「お先に失礼します」

引退後は、2年間会社からの出向で母校・順天堂大学で指導。
今年の箱根駅伝は、自身が伝説をつくった5区・山のぼりの戦いを現場で見ていました。

今井正人さん
「僕も運営管理車に乗ってて、黒田くんがスタートしたのをちょっと先くらいで見ていて、結果的にゴールでこんなに離れたのかっていうのもありましたし、情報しかなかったので」
「映像を見たりしたときに、次元が違うなと思いましたね」

今井正人さん
「雨の対応もそうですけど、こんな中で考えながらやると集中力も持ちながら練習できるので、というところも意識して練習して下さい」

かつてニューイヤー駅伝で準優勝を果たしたチームもここ2年、駅伝では思うような結果を出すことができていません。

今井正人さん
「ややちょっと重たい空気感は正直感じましたけど、ただ、個人を見ればを悲観しすぎる結果ではなかったんじゃないかなと思いますので、それを最大限発揮できる環境を整えて、トヨタ自動車九州が駅伝で活躍する」
1999年の創部からチームを率いてきた森下監督。
来年、還暦を迎えます。

森下広一 監督
「自分自身がそろそろ年ですし、譲らないといけない時期に来ていると思うので、今井がウチで培ってきたノウハウだったりしっかり出せるように言動していきたいなと思いますし」
「近い将来、監督という形でやってもらうために、私は影で支えていければと思っています」

新たにスタートしたチームづくり。
伝統の継承にどう向き合うかが課題です。

今井正人さん
「私自身のオリジナルも出していかないといけないんじゃないかなと思っていますので、伝統は守りつつですけど、新しいトヨタ自動車九州をつくるという覚悟を持って立ち向かっていきたいと思っています」
歴史を作り上げてきた「巨匠」から、バトンを託された今井正人さん。
生まれ変わったトヨタ自動車九州を見せるため、戦いの日々は始まっています。














