2023年元日に開催されるニューイヤー駅伝(第67回全日本実業団対抗駅伝)の区間オーダーが30日に発表され、TBS陸上公式Youtube「TBS陸上ちゃんねる」にて『出場各チームの区間オーダーが決まったので討論会』と題したライブ配信が行われた。
討論会に参加したのは、レース当日のゲスト解説を務める「3代目・山の神」こと神野大地さん(29、プロランナー/セルソース所属)、女子長距離の新谷仁美選手などを指導する横田真人さん(35、TWOLAPS)、そして陸上ファンにはおなじみの西本武司さん(EKIDENNEWS)の3人。各チームの区間オーダーを見ながらレース展開や注目選手を語り合った。
途中、当日に行われた富士山女子駅伝で優勝を果たした名城大学の小林成美選手が飛び入り参加するなど、驚きの展開に。そんな中、神野さんがあげた注目チームは、初優勝を狙うGMOインターネットグループ。3区には、8年ぶりのニューイヤー駅伝となる大迫傑選手(31、Nike)が出場する。
「大迫選手でトップに近い位置にいたら優勝も十分にあり得る」と予想した神野さん。アンカーの7区を任されたのは青山学院大学時代の同級生・渡邉利典選手(29)で、「何か持ってる男。彼がアンカーになって、優勝もあるなと思った」と語った。
さらに、九州予選を制し今大会のダークホースとも呼ばれる黒崎播磨にも注目。
「1区で先頭と秒差でタスキをつないだら期待できる。もし遅れても3区、4区、5区で取り返せるくらい、実力のある選手を置いているので優勝候補の1チーム」と期待を込めた。
最後に優勝チーム予想を聞かれ、神野さんが挙げたのはトヨタ自動車。
過去3度のニューイヤー駅伝優勝を誇る強豪で、エース区間・花の4区には2022年世界陸上オレゴン大会マラソン代表の西山雄介選手を配置する盤石の布陣。
神野さんも「オーダーのバランスがいい、外しそうな選手がいない。1区の田中秀幸選手(32)はスピードがあるランナーで、7区の服部勇馬選手(29・東京五輪マラソン代表)も調子が上がってきているし、華のある選手なのでフィニッシュテープを切るシーンが想像できた」と太鼓判を押した。
レースは群馬県庁駅前を発着地点とし、7区間全長100kmに渡るコースで行われ、全国6地区の予選を突破した全37チームで日本一が争われる。安川電機が選手の新型コロナウイルス感染により、出場辞退を発表したため、レースは全36チームで行われる。