"母は病院に向かう救急車の中で息を引き取った"
最後の証人は、母(82)を亡くした鈴木仁史さんです。鈴木さんは、母親と弟(50)の3人で暮らしていました。
<鈴木仁史さん>
「近所にダンプカーでも衝突したんじゃないかという衝撃を感じました。庭にいた母から『外が変だよ』と言われて外に様子を見に行きました」
外に出た鈴木さんは、流れこむ土砂を見ました。
坂道の上から警察の人が誘導していたため、向かったといいます。
<鈴木仁史さん>
「家に母親がいるので戻りたいといいましたが、ちょうど大きな土石流が来て、慌てている様子の警察官が私の腕を掴んで、坂の上の方に引っ張られていきました」
翌朝、母親は家の中で、呼吸がある状態で発見され、消防により救助されましたが、病院に向かう救急車の中で息を引き取りました。
今も苦しみの中にいながらも“人災”だったと訴え続ける被災者たち。
しかし、裁判は長期化し、4年以上が経った今も責任の所在は明らかになっていません。
裁判の証人尋問は次回の4月21日が最後で、原告側から他の遺族ら9人が出廷します。裁判は2026年7月に結審する予定です。














