広島市の松井市長は、就任以来続けてきた新人研修での「教育勅語」の引用を、取りやめると明らかにしました。

広島市 松井一実市長
「職員に私のいわゆる働きぶりの考え方は十分行き渡ったと。今後は職員同士がそれを、自分たちで昇華してどうするかをやってもらうような研修に変えれば良い」

広島市の松井一実市長は、就任翌年の2012年から、一貫して新人研修の場で「教育勅語」を引用した講話を行っています。

しかし、「15年間にわたって講話を続けたことで、多くの市の職員に自身の思いを伝えることができた」として、新年度からはこの講話を取りやめ、職員同士での話し合いを軸としたスタイルに変えるということです。

「教育勅語」は、1890年に示された、大日本帝国憲法下の、教育の基本や国民道徳の根本に関する明治天皇の言葉です。

松井市長は、今の憲法の下では教育勅語が否定されていることは職員に伝えたうえで「当時、民主主義的な考えを取り込もうとした評価できる部分だ」として、一部の引用を続けていました。

松井市長は、自身の考えについては一切変わっていないとしています。