今年度で150年の歴史に幕を下ろす青森県階上町の「階上小学校」で26日、最後の行事が行われました。その名も「全員卒業式」。

最後の1年を過ごした児童と教員が、感謝の思いを胸に学び舎に別れを告げました。

全員卒業式と名付けられた階上小学校最後の行事。

この春卒業した6年生1人と7人の在校生に加え、教員や保護者、地域の人など約30人が出席しました。

式では、児童一人一人の名前が呼ばれ、階上小学校を卒業するという意味が込められた“卒業証書”が贈られました。

児童
「わたしが階上小学校で学んだことは、失敗してもいいから、どんどんチャレンジすることです。中学校に行ったら、たくさんの人数で戸惑うこともあると思うけれども、この階上小学校で学んだことを全部生かして、楽しい中学校生活を送りたいなと思っています」

児童
「階上小学校でがんばったことは算数です。赤保内に行ったら、もっと算数やりたいです!(ガッツポーズ!)」

階上小は明治8年=1875年に角柄折小学校として開校。150年の歴史の中で1856人が学び舎を巣立っていきました。

今年度は小型の手づくりロケットを打ち上げたり、地域の人たちと一緒にオリジナルの運動会を開催するなど、閉校ラストイヤーにしっかりと歩みを刻んできました。

子どもたちの成長を見届けた橋本博子 校長は「きみたちには明るい未来が待っている」と激励の言葉を送り、最後に全員で友達や校舎への感謝を込めながら校歌を歌いました。

学校の伝統行事として受け継がれてきた「階上こどもえんぶり」も、学校の歴史とともに幕を下ろすことになり、地元のえんぶり組から子どもたちへは烏帽子が贈られました。

校舎を出ると、最後には別れの寂しさやこれからの希望を乗せた、色とりどりの風船を青空に向かって放ちました。

児童
「悲しかったけれども、たくさんの人に支えられて、最後までこの学校に通うことができてうれしかったです。最初は『なんで一人なんだろう』と思っていたけれども、本当にみんなに支えられて、この6年間楽しかったです」

児童
「さみしい気持ちでいっぱいです。(学校には)感謝しかないですね」

児童
「閉校するなんて、ありえないくらい嘘のように感じて、悲しいです。世界一大切なお友達だと、ずっと思っています」

児童
「(学校に)ずっと大好きだよ、忘れないよと(言葉を)かけたいです」

在校生は、新年度から赤保内小に通います。
階上小で過ごした思い出を胸に新たな学校生活を送ります。

26日は、青森県内の公立小中学校の8割を超える324校で修了式が行われました。そして、階上小学校のように歴史に幕を閉じた学校もあります。

階上小学校は、閉校が決まってからもロケットの打ち上げなど色々なイベントを企画して、地域の人たちも巻き込んだ取り組みが印象的でした。

子どもたちには、これからも地域の方々との交流はもちろんですが、なにより階上小学校に通っていたという誇りを持って新しい学校でも元気に過ごしてほしいです。

【写真を見る】階上小学校での「全員卒業式」

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