■田中希実『希(ねが)わくばの詩(うた)』発売記念 トーク&書籍お渡し会(26日、東京都内)

女子1500m、5000mの日本記録を持つ陸上中距離界のエース・田中希実(26、New Balance)による初めての著書『希わくばの詩』(世界文化社)が26日に発売された。その刊行を記念して、田中のトークショーと書籍のお渡し会が行われた。

「こういう形で壇上に上がるのは初めてなので、少し緊張している」と笑みを見せた田中。「皆さんは走る部分だけじゃなく、自分の考えの部分にもご興味を持って頂いている方々ばかりだと推察しますので、伸び伸びとお話できたらうれしい」と挨拶すると、詰めかけたファンから大きな拍手を浴びた。

本の内容は、昨年1月の全国都道府県対抗女子駅伝から9月の東京世界陸上までの253日間。田中が走りながら、ありのままを綴った手記だという。「去年はかなり色んなレースに出ていたんですけど、その中で自分の考えを日記のようにスマートフォンのメモ機能の所に色々書いたりしていて、本一冊分くらいを気づいたら書いていた」。昨年10月に出版社から本にしてはどうかと話があり、「出す想定もしてなかったんですけど、この機を逃したら、自分の考えたこともなかったことになってしまうと思ったので、まずは出してみて考えよう、みたいな部分が大きくなった」と、出版に至った経緯を語った。

自分の本が世に出たことに「喜びしかない」と微笑んだ田中。「本という形になったことが、ホントにすごいことだと思っているので、これから走って行く中で、より皆さんと繋がったり、私が私自身に自信を持てるように背中を押したり、押してもらえるような一冊になればいい」と、本への思いを話した。

田中は8日の名古屋ウィメンズマラソンで初めてロードレースのペースメーカーに挑戦して、15kmを走った。日本時間22日にポーランドで行われた世界陸上の室内版、世界室内陸上にも出場し、女子3000m決勝を9分07秒77で走り、13位に入った。また5月17日にMUFGスタジアム(国立競技場)で開催される「セイコーゴールデングランプリ陸上 2026 東京」の女子3000mにエントリーしていることも発表された。