アフリカの多くの国で日本のアニメが人気を集める中、現地のクリエイターたちの手で自らの作品を生み出す取り組みが始まっています。
雇用を生み出すだけではない、その先にある未来とは。
今月、都内で開かれた2つの短編アニメの上映イベント。
アフリカに伝わる伝説や神話をもとにしたファンタジー作品で、制作したのはナイジェリアとガーナのクリエイターです。
上映後、アニメに関わる企業や団体が様々な視点から講評し、それぞれの作品に賞が贈られました。
実は作品を作り上げるにあたり現地のクリエイターと連携したのが日本のアニメの専門家です。制作進行や背景の描き方などをリモートで指導し、およそ4か月かけて作られました。
若者が多いアフリカにおいて大きな伸びしろがあるといわれるエンタメ市場。
ナイジェリアではもともと「ノリウッド」と呼ばれる映画産業が盛んですが、制作に携わったジデさんは、アニメにはそれを超えるポテンシャルがあると話します。
ナイジェリア・Comic Republic ジデ・マーティンさん
「アフリカには本当にたくさんの物語や神話、文化があり、人々はそれを語りたいと思っています。アニメを輸出できれば、その国のGDPを大きく押し上げることにもつながります。まだ新しい市場で収益化の方法を模索している段階ですが、我々のような成功事例が増えれば、より多くの人を育成できるようになると思います」
プロジェクト主導した北畠さんは当初、アフリカで雇用を増やすことなどを目指していたものの、いまはその先にある未来も見据えていると語ります。
「TAIDO」プロジェクト 北畠未来さん
「アフリカの方たちは自分たちのナラティブが自分たちの口で語られなかった歴史を持っていて、第三者目線で書かれたものしかないから相互理解も進まない。アニメという手段を使って彼らが自己表現する。それが素晴らしいエンタメになって世の中の人たちの理解に繋がったら、シンプルにみんな仲良くなれるんじゃないか。その先に社会課題解決が見えてくるのかもしれないなと」
ジデさんが制作した作品には今回、日本の有名声優による吹き替えも行われました。
ジデさん自身が大ファンだというアニメの声優も参加していて、初めて見たときは涙がこぼれそうになったといいます。
ナイジェリア・Comic Republic ジデ・マーティンさん
「いつもアニメで見ていた声優たちですから、ただ有名だからというだけでなく、表現力やプロフェッショナリズム、そして完成度が非常に素晴らしかった。まさに夢が叶った瞬間でした」
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