26日に北海道新幹線が開業から10年の節目を迎えます。

HBC『今日ドキッ!』は今週、次の10年に向けた課題や展望をシリーズでお伝えします。

夢の乗り物、北海道新幹線は何をもたらしたのか。23日は、新幹線を応援し続ける地域住民を取材しました。

10年前、北海道民の夢を乗せてついに開業した北海道新幹線。

当時、その盛り上げにひと役買った男たちが話題となりました。

その名も「函館はやぶさPR隊」。さまざまなイベントに登場し、その強烈ないでたちから注目を集めていました。

あれから10年。

「車両基地」を兼ねる隊長の自宅には再びあの男たちの姿が。

函館はやぶさPR隊 小林正明 隊長
「いや重い。首大丈夫かな、あした」

はやぶさPR隊の隊長、小林正明さんです。

北海道新幹線の開業以降、ほとんど出演のオファーがなかったという「はやぶさPR隊」。

翌日に控える新幹線の開業イベントで再結成し、あの「連結」を披露するというのです。

函館はやぶさPR隊 小林正明 隊長
「JR北海道を応援するのは僕たちの使命」

迎えた本番。

函館はやぶさPR隊 小林正明 隊長
「きれいな整列を見ていただきたい」

気温4℃。

冷たい風がメンバーを襲う中、いよいよ「出発」です。

役目を全力でやり遂げるおじさんたちによって、会場にあふれる笑顔。

大役を無事、務め上げました。

今後も新幹線の延伸に向けて、「車両のメンテナンス」を続けると言います。

函館はやぶさPR隊 小林正明 隊長
「(札幌延伸が)2038年度末以降で上の者が68歳になっている。可能であれば若い方に引き継ぎたいが、いなければわれわれが力を出して札幌駅まで走っていきたい」

新幹線延伸の応援は、松前町からも。

矢野旅館 工藤夏子さん
「はい、失礼いたします。こちら藩主料理でございます」

アワビを使った炊き込みごはんに…くじら汁。

松前町の矢野旅館では、松前藩の時代に食べられていた婚礼の祝い膳を提供しています。

麻原衣桜 記者
「野菜にもクジラのうまみがしっかりとしみ込んでいます。これは松前町の郷土料理を存分に楽しめそうです」

考案したのは、「マグロ女子会」の工藤夏子さん。

新幹線延伸をきっかけに北海道南部と青森の女性で結成されたグループで、ふるさとの魅力を発信しようと、バスツアーや特別メニューを開発。

2014年の結成以降、取り組みを継続してきました。

矢野旅館 工藤夏子さん
「目的みたいなものがないと、やっぱり素通りの町になってしまう。こうして12年たっても、わざわざ松前に来てくれる人がいるのはやってきた活動の成果」

札幌延伸で、さらに観光客を呼び込みたいとする一方、地域をどう活性化させるかが問われていると話します。

矢野旅館 工藤夏子さん
「真ん中にどーんとレールが通ったとしても、波及効果がないことには、北海道全体として(新幹線を)活用しきれないと思う。日々できることを細く長く、札幌につながるまでやり続けるしかない」

地域を支え、住民に支えられている北海道新幹線。

札幌延伸を控えるレールの先にどんな景色が広がっているのでしょうか。