「意思決定の中心に神を…」宗教と接近するトランプ政権

これは、イラン攻撃から約1週間後のホワイトハウスの執務室での一幕。ホワイトハウスでトランプ氏を囲む20人ほどの宗教関係者。手をかざして祈っていた。
スカヴィーノ副主席補佐官のXより
「父よ、私たちの大統領に必要な強さを与え続けてください」

立教大学文学部キリスト教学科 加藤喜之 教授
「大統領就任式でも祈りがあったり、アメリカの政治にとってはそんなに変なことではないが、これはとりわけ手をかざしている」
「神の助けを請うような祈りが行われている。中心にいるのが信仰局の上級顧問、ポーラ・ホワイトという人」

ポーラ・ホワイト氏は、トランプ氏と20年以上の付き合いがあるという福音派の牧師だ。
この場面について、ホワイト氏はアメリカとイスラエル、そしてイランでの作戦のためにも祈ったとSNSに綴っている。
トランプ氏は2025年、ホワイトハウス内に信仰局を新たに設置。そのトップにホワイト氏を据えた。
ホワイトハウス信仰局 ポーラ・ホワイト 上級顧問(2025年5月)
「アメリカは再び、世界で道徳・精神的なリーダーと見られるようになります。これは、意思決定の中心に神を迎え入れる大統領の成果なのです。さあ祈りましょう」
トランプ大統領
「私たちはこの国に迅速かつ強力に宗教を取り戻しています」

アメリカ軍を統括するヘグセス国防長官。その胸には大きな十字軍のシンボルのタトゥーが彫られている。
十字軍とは中世、聖地エルサレムをイスラム教徒から奪い返すためとして、キリスト教徒が仕立てた遠征軍だ。多くの犠牲者も出た。

軍事宗教自由財団 マイケル・ワインスタイン 代表
「ヘグセス氏やトランプ氏に軍事力を支配させるのは大惨事を招きます。なぜなら、彼らは憲法を無視しているからです。合衆国憲法修正第1条は、政教分離を明確に定めています」
「もはやアメリカが『ならず者国家』で、世界に十字軍のような戦争を仕掛けているのです。それは間違いで憲法違反です。止めなければなりません」
政治や軍事が特定の宗教と結びつくことについて、加藤教授は…

立教大学文学部キリスト教学科 加藤喜之 教授
「宗教が軍事に関係してしまう大きな問題の一つは、相手側はサタンで、我々がやっていることは神の意志に即しているという考えになってしまう。そうすると妥協の余地もないし、ある種の殲滅。徹底的に敵を潰さないといけない」
「(戦争は)少なくともルールに則って、あるいは国際法の範囲内だった。それが今ガラガラと音を立てて崩れるような状態なのでは」














