岸田総理はきょう、政治とカネをめぐる問題が相次いで明らかとなっていた秋葉復興大臣を交代させることにしています。事実上の更迭で、午後にも後任の人事を行う予定です。
秋葉復興大臣は、自身の政治団体が母親と妻に賃料としておよそ1400万円を支払っていたことなど、政治資金をめぐる問題が次々と発覚しました。
今月閉会した臨時国会では、苦しい答弁に終始しており、政府・与党内からは早期の辞任論が浮上していました。
岸田総理は、来月下旬に召集される予定の通常国会への影響を最小限に抑えるため、秋葉大臣をきょう、事実上更迭する方針で、午後にも後任の大臣を決めることにしています。閣僚の辞任は今年10月以降、2か月で4人目となります。
また、過去の差別的発言で批判を浴びている杉田水脈総務政務官もあす以降、交代させる方針です。
岸田総理としては、来年の通常国会の火種を消すことを優先した格好ですが、2か月で4人の閣僚辞任とあって、政権へのダメージは必至です。
秋葉賢也復興大臣
「最終的には総理がお決めになることだと思っておりますが、少なくとも私自身に関することについては、何一つ法令に違反することはなかった」
来月始まる通常国会では、防衛費増額や原発の活用に向けた法案審議など、重要な関門が控えています。
さらに、来年4月に行われる統一地方選挙に悪影響が出かねないため、岸田総理はこのタイミングでの更迭を選んだものとみられます。
官邸幹部も「今、立て直しを図らなければ流れが大きく変わってしまう」と危機感をあらわにしています。
党内からは、「場当たり的だ」「すぐに判断しないと支持率が下がる一方だ」などの指摘も相次いでいますが、岸田総理としては、小幅な交代で乗り切りたい考えです。
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