「負け続けることを続ける」
金さんは、1948年済州島で起きた「四・三事件」にかかわったため、約50年、故郷の土を踏めませんでした。人生の大半を両親と離れて暮らさざるを得なかった金さん。分断をなくすために必要なのは諦めないことだと話します。
(金時鐘さん)
「市民運動というのは、負け続けることを続けること。ハンセン病も同じですよ。ハンセン病の無菌者は絶対うつらないんだっていうことを何かにつけて冗談まじりでも延々と言い続けないと。何がなんでもそうすると意識が変わる」

(参加者)
「韓国のうたを歌われていたときに自然に涙が出てきて。韓国語は全然わからないのになぜ涙があふれたのかというのを、いまもじーんと考えているところで」
「(分断をなくすためには)まずは自分の目で見て感じて正しいものは何かというのを見聞きしていく力を育てていかないといけないなと思います」
亡き夫の友人でその思いを引き継ぐ湯浅さんです。これまでの歩みを未来につなぎたいと話します。
(FIWC 湯浅進さん)
「家がなければ交流の家運動は成り立たなかった。一時で終わった。ここに来ると記憶がよみがえってくる。ここへ来て、あーって見上げる。物(家)の存在って大きいなって。ここで話し合って次へ向かっていく、そういう場として大事にしたい」

過去にも現在にも連綿とある分断の中で、加藤さんは、交流の家に希望を感じています。
(加藤登紀子さん)
「途方に暮れている時代なので、60年続けてきて、そういう場所がここにあることは救いですし、実はこういうことがずっと続いてこられたことはこれからも続くということなんで希望が持てました」

60年、語り合う場としてあり続けた交流の家に灯はともり続けます。














