氷河期世代だけ冷遇 賃金上昇の世代間格差

高柳キャスター:
賃上げや初任給を引き上げる企業が増える一方、課題となっているのが「世代間の賃金格差」です。
2020年から2025年の月給の伸び率を見ると、20~24歳は「15.8%上昇」したのに対し、就職氷河期世代といわれる50~54歳は「-1.3%」と、全世代の中で唯一マイナスとなっています。(一般労働者・大卒 / 厚労省の資料を基に計算)
なぜ、この年代だけ待遇改善が見られないのでしょうか。
TBS報道局経済部 財界・内閣府担当 古市啓一朗記者:
就職氷河期にあたる世代の若い頃は、不景気だったこともあり、成果を出しても給料をアップする機会が少なかったり、年功序列の企業が多い中、賃上げが遅れているのも影響したとみられています。
さらに、最近の企業では、定年延長をする動きもあり、ちょうどこの世代の賃上げが見送られているという、まさにそのしわ寄せがきているのです。

高柳キャスター:
そんな中、北海道・札幌の運送会社「ロジネットジャパン」では2023年度に中高年の給料の底上げを行いました。
こちらの企業は、40代以上のトラックドライバーが多く、その年代に対して「年収を最大15%アップ」、管理職は「年収10%アップ」を行ったということです。
同社のトラックドライバーの宮島賢介さん(47歳)は、「プライドを持ってやっているので、評価してもらってありがたい。モチベーションアップにもつながる」と言います。
中高年世代の給料が上がることは、会社全体にとっても大きなメリットがあるようです。
TBS報道局経済部 財界・内閣府担当 古市啓一朗記者:
どうしても若い世代の賃上げが優先されている中、それまで中核で会社を支えてきた人たちの不公平感をぬぐい、また若い世代にとっても、「年を取っても昇給するんだ」という未来への希望につながり、良い影響が出ています。
将来の不安解消、また消費活性化のためにも、この世代の賃上げをどう進めていくか。今後、中小企業の賃上げも回答が出てくるので注目です。
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<プロフィール>
石山アンジュさん
社会起業家
“シェア”を通じて新たなライフスタイルを普及
政府の審議会委員や企業の社外取締役など幅広く活動














