悔しさしかない

“ピッチャー 根尾”
3月3日、WBC開幕を目前に控えた侍ジャパンの強化試合最終戦。1点リードの9回、最終回のマウンドにその名がコールされ、スタンドから大歓声が上がった。
プロ8年目、根尾昂投手。思い描いた形ではない日の丸を背負ったかつては世代ナンバーワンと称されたスター。侍ジャパンの正式メンバーではなく、サポートメンバーとして招集が決まったのは沖縄春季キャンプの最中。しかし調整する場所は二軍の読谷。さぞかし複雑な心境でこの一報を耳にしたに違いない。率直な思いを吐露した。
根尾投手「若手も入ってきますし、自分が投げられるチャンスで結果を求めないといけない。そこでピッチングがアピールできれば信頼も積み重なっていくと思うので、まずそれが一番かと」
口にした“若手”という言葉。それは自身が今年4月で26歳を迎え、投手に転向して早5年。過ぎ去る時の流れを感じさせた。そしてその時の中で変わった彼の立ち位置。根尾投手は侍ジャパンのサポートメンバーとして選出された。“正式”ではなく“サポート”。投手としてしっかりとした成績を残せていない中での招集をさぞかし複雑な思いで受け止めたに違いない。
根尾投手「悔しさが一番ありました」
アピールの場と割り切ったとはいえ、込み上がる悔しい気持ち。甲子園を沸かせ、同じドラフト1位でプロの世界へ飛び込んだ広島東洋カープ・小園海斗選手を始め、同学年が本メンバーとして選出されている中での自分が置かれている立場。根尾投手は正直な気持ちを口にした。
根尾投手「(正式メンバーでない)悔しさしかない」














