オフィスワーカー以外の帰宅困難者は?

ワンビルの訓練を監修した杉山准教授は「様々な特性を持った帰宅困難者への対応が必要になる」と指摘します。

九州大学(防災心理学) 杉山高志 准教授
「全国的に見て、帰宅困難者における要配慮者対策は決して十分ではない状況です。あくまで前提にしているのが健全なオフィスワーカー。こういった方々が帰宅困難になった時にどのように対応すればいいのかということは検討できています。しかしながら障害のある方、ご高齢の方、あるいは文字がよく分からない外国人観光客の方々などの対応策は必ずしも十分ではありません。そういったところからあらゆる方々をある意味、包摂した帰宅困難者対策訓練が今後ますます重要になると思います」

この日、車いすの利用者も訓練に参加しました。

車いすの利用者
「別ルートでここまで誘導していただいたので、スムーズにここまで入ることができました。ビル側がいろんな備蓄品を準備していただいて、こういったスペースも用意していただいてる部分で安心はできますね」

初めての訓練で課題も見つかりました。

ワンビル 統括・施設管理担当 仲村隆 課長
「誘導の仕方であったりとか受付の仕方であったりとか、例えば車いすの方の備品であったりとかが足りない部分もあったなというところがあるので、今回の訓練をいかして、そういった課題をつぶしていけるように、またよりよい運営ができるようにというところを考えてやっていきたい」