あれから15年、シリーズでお伝えしている「つなぐ、つながる」です。女性が夫との最後の時を後悔し、「震災を忘れたら夫の死が無駄になってしまう」と訴える動画が反響を呼んでいます。動画に映っていた幼い息子たちは、震災の記憶をつなぐ活動をはじめました。
いま、学校の道徳の授業で使われ、生徒たちの心を動かしている動画があります。「明日が来るのは当たり前ではない」と気付き、日々を大切に生きてほしいという思いが込められています。
岩手県の釜石市で、津波に夫を奪われた女性と幼い息子たちの動画です。
岩手日報特設サイトより 山陰瑠里子さん
「いま帰るから、とにかくここにいてよっていうのが最後の言葉でしたね。茶の間で『行ってらっしゃい』って言って送った。それが最後(の姿)。最後だって分かってたらお弁当作って、ちゃんと玄関まで出たかな。車が出て行くまで見送ったかな。震災を忘れたり、風化してしまったら死に損じゃ無いけど、なんであの人は、なんの為に死んじゃったんだろう?」
息子の皇騎さん
「そこにある写真の感じで誕生日をやったのは覚えてる」
山陰瑠里子さん
「お父さんと話してみたいね」
新聞社「岩手日報」が動画をネットに公開してから6年。動画に出ていた山陰瑠里子さんと、息子の皇騎さん、宗真さんです。
高校生になった2人は、「夢団」という団体に入りました。震災の記憶をつなぎ、防災活動に取り組む団体です。震災の時は2歳と1歳で、当時をほとんど覚えていませんが…
山陰皇騎さん(17)
「『経験しなくても語っていい』っていうのは語り部さんから聞いた言葉で、誰でも語っていいんだな」
震災を忘れたら夫の死が無駄になってしまうと話していた瑠里子さん。
母・瑠里子さん(48)
「この子たちがやることで、なにか意味があるんじゃないか。どんどんやってほしいなって思います」
皇騎さんは今年、高校を卒業。釜石を離れて、仙台の大学に進学します。
山陰皇騎さん(17)
「卒業した後も釜石から全国へじゃないけど、夢団の活動範囲を広げる」
皇騎さんはきょう、震災15年の釜石の追悼式で、若者代表として「未来へのメッセージ」を伝えます。
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