茂木外相 イラン外相と電話会談 事態鎮静化と邦人開放を要求

小川彩佳キャスター:
9日夜、茂木外務大臣がイランのアラグチ外相と電話で会談し、湾岸諸国の民間施設に対する攻撃や、ホルムズ海峡の航行を脅かす行為を非難し、停止するよう求めました。
また、イランに滞在する日本人の安全確保と、拘束されている日本人2人の早期解放を求めたところ、アラグチ外相は全面的に協力すると応じたということです。

藤森祥平キャスター:
イラン反体制派のクルド人勢力が拠点とする隣国イラクのクルド人自治区には増尾記者がいます。現地の情報を伝えてもらいます。

JNN中東支局長 増尾聡 記者:
ここ、アルビルはイラン反体制派のクルド人勢力が拠点にしていることもあり、連日攻撃にさらされています。特にここ2~3日でその攻撃が強まってきたような状況です。
攻撃は、民間施設にも及んでいて、NGOやメディアなど外国人が多く利用するホテルも標的になっています。
今回の被害は軽微なものでしたが、アメリカ国務省は「外国人ホテルの利用は、高いリスクが伴う」として勧告を出すなど緊張が続いていて、私達も細心の注意を払って取材を続けている状況です。
藤森キャスター:
クルド人勢力がイランに対して地上侵攻をするかどうかがポイントとなっているのでしょうか?
JNN中東支局長 増尾聡 記者:
そうですね。そこが大きな一つの焦点となっていると思います。先ほどクルド勢力のうちの一人の指導者にインタビューをしました。
この勢力は詳細は明かしませんでしたが、「第三者を介して、すでにアメリカとコミュニケーションをとっている」と話していました。その上で印象的だったのは、「私達はいつでも侵攻する準備ができている」と強調していたことです。
今回の衝突は、いろいろな場所で拡大の一途をたどっていますが、もしこうしたクルド人勢力が地上で動き出すことになれば、戦火は広がり、そして更なる泥沼化ということが待ち受けています。
小川キャスター:
クルド人勢力が今後どう動いていくのか、これも一つの大きな要素となっているわけですが、このイラン情勢に日本がどう対応していくのかというところですね。
藤森キャスター:
高市総理は19日にアメリカでトランプ大統領と「日米首脳会談」の予定となっています。イランの攻撃に対する姿勢をどう示すかだけではなく、トランプ大統領から何か要求されるのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
現状、日米の事務方でいろいろすり合わせを進めているところです。最終的にはトランプ大統領の判断で日本にどのような注文をするのかということになってくると思いますが、その要求は3つのパターンが想定されているようです。
(1)「タンカーの護衛に船を出せ」
ただ、300mもの大きいタンカーを守ることは、日本のイージス艦を出したとしても、そう簡単ではありません。
(2)「ミサイルなどの武器を出せ」
現在、アメリカは1機あたり約500万円のイラン製攻撃ドローン撃墜のために、約6億円の迎撃ミサイルを使用しています。戦闘が長期化するとその迎撃ミサイルもなくなってくるので、日本に「追加の武器を出せ」と言ってくると思いますが、これもそう簡単にはできないでしょう。
(3)「カネを出せ」
最終的に1兆円レベルの金を出せということなんですが、日本は戦費をどのような枠組みで出すのか、非常に難しいところです。
そもそもこの攻撃は先制攻撃で国際法違反なんです。法の支配を掲げている日本がそう簡単に受け入れられる話ではありません。最終的に高市総理がどのような判断をしてくるか。
今回、スペインは「戦争反対」を示したことでトランプ大統領から直接批判を受けました。
日本としては今回の攻撃を支持し、要求を受け入れざるを得ないでしょう。高市さんにとっては非常に苦しい、厳しい選択を迫られると思います。
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星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
政治記者歴30年 福島県出身

















