イランへの攻撃を続けるイスラエル。そのイスラエルで世論調査が実施され、今回のイランへの攻撃を支持すると答えた人は8割以上いたということです。なぜ市民は、こんなにも支持するのでしょうか?
連日続く、イスラエルによるイランへの攻撃。こうした中、今回の攻撃についてイスラエルで実施された世論調査では、8割以上が支持すると答えたということです。
さらに、このうち6割以上が「イランの体制が崩壊するまで続けるべきだ」と答えた一方で、攻撃に反対と答えた人はおよそ14%でした。
なぜ、こんなにも支持の声が多いのか。
世論調査を実施したシンクタンクの研究員は、「イランを打倒しなければ、戦いを繰り返すことになる」という考えが市民の間にあると分析しています。
国家安全保障研究所 研究員 アビエル・ギートリン氏
「イスラエル人はイランを国家の存続を脅かす脅威と受け止めています。(2023年の)10月7日の攻撃はイランの代理勢力・ハマスによるもので、北部では別の代理勢力・ヒズボラとの戦闘もあります」
ハマスによる奇襲攻撃以降、イスラエルが戦闘を続けてきた勢力は、いずれもイランから支援を受ける組織。「問題の根源であるイランに対処すれば、この地に平和への真の転換が訪れるかもしれない」という思いが、高い支持を生み出すのではないかといいます。
こうした空気は、政治の世界にも。
ネタニヤフ首相と長く対立してきた最大野党の党首ラピド氏。JNNの単独取材に応じました。
イスラエル最大野党党首 ヤイル・ラピド氏
「私は野党のリーダーで、ネタニヤフ(首相)の最大のライバルです。それでも今回の作戦については政府が正しい。イランとその代理勢力に対し、何らかの行動を取る必要があったと思います」
しかし、市民の中からは異議を唱える声も。
イスラエル市民 ヒラ・ドヴさん
「政府の要人たちは異議を唱える人たちの声に耳を傾けない。すべては、私たちの犠牲の上に成り立っている」
これはイスラエルの地元メディアの街頭インタビューの映像。私たちはこの女性に話を聞きました。
女性はフリージャーナリストでもあり、世論の声に反して今回のイスラエルによる攻撃や政府の姿勢を痛烈に批判しています。しかし、放送したテレビ局には抗議の声が殺到したといいます。
ヒラ・ドヴさん
「極限状態になると人々はひとつの傘の下に集まり、自衛のため、声をひとつにする傾向があります」
彼女がいま抱えている危機感は「反対の声をあげづらい社会の空気」です。
ヒラ・ドヴさん
「『戦争が始まるとニュースは静かになる』という言葉があります。主流メディアのスタジオに招かれることもなく、私たちのような意見はほとんど取り上げられません」
メディアが「政府や市民感情に反する報道を控えている」とも主張し、異なる意見を持つ人の声はかき消されてしまうと懸念しています。
ヒラ・ドヴさん
「戦争というのは本来、国家が政策を進めるための最後の手段です。でも今は、それが最初の手段になってしまった」
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