富山市の小中学校再編計画で地域住民らを対象にした説明会が、18日夜から始まりました。これから1か月半ほどかけて各地域で実施されます。


地域説明会の皮切りとなったのは、富山市のまちなかにあたる富山中央地域で、18日 は再編対象となった柳町小学校を会場に、地元住民らおよそ80人が出席しました。

はじめに市教育委員会から、小学校は1学級あたり21人以上で、12 から18学級が適正規模。また、通学距離は徒歩で3キロ以内が望ましいなど今回の再編についての基本方針が示されました。

そして、児童数が今後、減少することなどを挙げ、柳町小学校については中央小学校との統合、または奥田・東部小学校に分散統合する2つの案が示されました。





この案に対して、住民は…

住民:
「小学校をなくすことは、地域のインフラや活力を減らすことになり、柳町地区に住もうとする子育て世代が減ることが容易に想像されます。市の中心部をどうやって魅力的な地域にしていくか総合的な視点が欠けていると私は思います」

住民:
「奥田小、東部小、中央小にそれぞれ近いエリアがあると思うのですが、単純にその3校区で割るという案が一番児童本人、保護者の負担という意味で一番負荷が少ない案だと思うのですが」





住民:
「せっかく仲良くなった友達、小さいクラスですけどそれがバラバラになってしまうのはやっぱり寂しい。もう少し、詳しい説明とかプランをこれから伝えてもらって、意見交換の場など設けてもらわないと、『はい、いいですよ』とは言えないかなと思います」

再編案に否定的な意見が多数を占め、説明会の終了予定時刻を過ぎても見直しを求める声が相次ぎました。




これに対し、富山市教委はできる限り柔軟に対応したいとした上で…

富山市教委 宮口教育長:
「(柳町小を含めて)13回の地域説明会を終了した段階で、改めて皆さんのご意見に対してこちらから回答といいますか、こちらの考えも含めて集約した形でお示しできればというふうに思っています」

地域説明会は5月28日までにすべての地域で実施されます。